アイ・アム・サム

『I am Sam アイ・アム・サム』
I Am Sam


sam


製作総指揮;クレア・ラドニック・ポルスタイン / マイケル・デ・ルーカ / デイビッド・スコット・ルビン
製作;ジェシー・ネルソン / リチャード・ソロモン / エドワード・ズウィック / マーシャル・ハースコビッツ
監督;ジェシー・ネルソン
脚本;クリスティン・ジョンソン / ジェシー・ネルソン
撮影;エリオット・デイビス
美術;アーロン・オズボーン
音楽;ジョン・パウエル
衣装;スージー・デサント
出演;ショーン・ペン / ミシェル・ファイファー / ダコタ・ファニング / ダイアン・ウィースト / リチャード・シフ / ロレッタ・デバイン / ダグ・ハッチソン / ローラ・ダーン / スタンリー・デサンティス / ロザリンド・チャオ / ケン・ジェンキンス / ウェンディ・フィリップス


line



昔から映画業界では「動物と子供にゃ勝てン」って言うネン。
つまり、ピュアな演技(演技って言うンやろか?)をする動物や子供が出演る作品で、共演の俳優さんがどんなにエエ演技しても喰われてしまうって事やネンけど。。。

その通りの名演技!ダコタ・ファニング。
でもある意味、7歳の“大人”を演じたショーン・ペンは、彼女を超えて観る人を感動に包んでくれたわ。

映像の美しさ、衣装のカラーが与えるメッセージ性も優れていたね。

ショーン・ペンはずっとくすんだ色の衣装を着ている。そして彼の目線に近い時のカメラワークは不安定に揺れ、彼の心象風景を観客の心に投影させる。
クールな弁護士、ミシェル・ファイファーははっきりしたブラックや濃いブルー、寒色系のスーツを着こなしている。けど、クライマックスで今までの“自分の殻”から飛び出し、笑顔でルーシーのサッカーを応援する時には、まるで自らの“氷”を融かしたかのような鮮やかなライトブルーのTシャツで登場する。
里親役をするローラ・ダーンはそれに対比し赤・オレンジの暖色系の柔らかい質感の衣装でスクリーンに“母性”をアピールする。

セットやロケシーンでも、目立つ色を使っていない映像に時々、クッションや立てかけた絵本なんかがドキッとする原色を持ち込み、画面を引き締める。

ドラマのキーにもなっているビートルズのサウンドが更に感動のカウンターパンチを食らわしてくれます。

「あぁ、こんな映画に巡り会えてよかった。。。」

(2001/アメリカ作品)


top    next    back    home




© Rakuten Group, Inc.